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電通デジタル、生成AIに向けたコンテンツ最適化を支援する「Generative Engine Optimizationコンサルティングサービス」を提供
2025年5月19日 06:30
株式会社電通デジタルは16日、生成AI活用による検索において、回答時に自社情報の引用機会を増やし、多くのユーザーとの接点創出を支援する「Generative Engine Optimizationコンサルティングサービス」を提供開始した。
電通デジタルでは、昨今、生成AIサービスを活用した検索・問い合わせ体験が一般化し、従来の検索エンジン最適化(SEO)に加え、AIが生成する回答に自社情報を適切に反映させるための新たな対策が求められていると説明。従来のSEO施策だけでは網羅できない、生成AI特有の回答構造や情報抽出のロジックに対応するためには、より構造的・戦略的な情報設計とデータ公開が必要となることから、生成AIがユーザーに対して行う回答に、企業のブランドや商品を引用させるために必要な手法である「Generative Engine Optimization(生成エンジン最適化。以下、GEO)」が注目されているとしている。
こうした背景を受け、電通デジタルでは、生成AIでの検索との親和性を高めた情報設計および配信設計を支援する「Generative Engine Optimizationコンサルティングサービス」を開始した。サービスでは、従来のSEO戦略に加えて、生成AIが参照する情報源や出力ロジックに最適化したコンテンツ設計、データの構造化、LLM(大規模言語モデル)視点でのコンテンツ検証を一貫して支援する。
サービスは、既にクライアント企業向けに提供を行い、一定の成果をあげている電通中国のノウハウや知見を基に、日本市場向けにローカライズしている。
サービスではまず、生成AI視点での情報構造診断フローとして、自社のWebサイトやLPなどのコンテンツが生成AIの回答において引用されているのか、また引用されている場合はどのように取り扱われているのかを分析する。
次に、診断結果を基にした情報設計およびコンテンツの実装フローとして、前述の診断結果を活用し、より生成AIの回答で引用されるために必要な情報の構築を行う。さらにコンテンツのアップデートについて、企画からコンテンツ実装まで一気通貫で実施する。
さらに、アップデート後の、生成AIでの回答状況の分析およびPDCAの実施フローとして、前のフローでアップデートしたコンテンツにより、どのようにAIが生成する回答が変化したかの分析を実施し、コンテンツ内容の精査からさらなるアップデートを行う。
サービスにより、生成AIの回答で引用される回数を増加させ、ユーザーがブランドや商品に接触する機会を創出する。さらに、GEOの最適化を行う中で、コンテンツのアップデートを実施することにより、エンゲージメント向上などが期待できるとしている。
サービスは既に、電通デジタルと株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインが設立した生成AI共同研究ラボ「GDO AI-Lab」の活動の一環として、ゴルフ場予約やゴルフアイテムの商品検索の体験変革に向けた、GEO最適化施策のPoCを行っている。
電通デジタルは今後も、生成AIのアップデートや普及による生活者の情報接触行動の変化に伴う、企業のコミュニケーション基盤の最適化とマーケティングの高度化に貢献していくとしている。